先日の日記で電卓の便利機能を紹介したところ、思ったより反響があったので、
続く第2弾です。(7月17日16:00内容再編集)
その前に、前回の機能の補足ですが、あのやり方はCASIOの電卓のみのやり方でした。SHARP等別のメーカーにも同じ機能はありますが、ちょっと打ち方が違うようです。
(「×」の入力が2回要らないらしいです。より速く計算できますね)
今回も、前回の機能の応用ですが、今日のテクニックは前回以上に1級受験者には必須です。是非マスターしてください^^
とはいえ、またCASIO電卓に限った方法で説明します。他メーカーの方は説明書見てください。
また、前回同様に例題を使って説明しましょう。今回はDCF(ディスカウント・キャッシュ・風呂ー)計算です。あえて誤植はそのままにしておきます(笑)。
【例題】
あなたは、5年後に発売予定の100万円の車を買いたいと思ってます。
あなたは、現在全てのお金を現金(手元に保管。銀行には入れてない)で自宅で保有しています。
今回、5年後に車を買うために、そのとき必要となる資金を銀行に預け入れようと思います。
市場金利を年利4%(複利計算)と仮定し、現在預け入れる必要のある現金金額を答えなさい。
また、各年の割引価値も求めなさい。
とりあえず、答えも掲載しておきます。↓のように現在82.2万円預金すれば、複利の利息で5年後に100万円にすることが出来ます。
という問題があったとします。さて、その計算方法ですが、
こうやって解くと思います。
【あなたの思考・・・・】
5年後に100万円になっていれば良いってことは・・・100万円を市場金利(4%)で5回割り続ければ良いんだよな
という思考で、電卓でこう計算するでしょう。
「100」÷「1.04」が96.2万となり、今から4年後の価値が96.2万円ということがわかります。
同様に・・・
「100」÷「1.04」÷「1.04」が92.5で今から3年後の価値がわかります。
(以下省略・・・・・・)
と、お気づきのように、「÷1.04」を何度も打ちますよね。
とても面倒くさいと思いませんか?
電卓にはパソコンみたいに便利な機能「べき乗」がないので、何度も同じ数値を打たなければいけません。
これ、実は必要ないんです。
普通に計算すると、
「100÷1.04÷1.04÷1.04÷1.04÷1.04」って打ちます。
これ、「1.04」って何回打ったか忘れちゃいますよね。あと、小数点の位置を打ち間違えちゃったり、数字や演算子の打ち間違いも考えられます。
実はこうやって打てば良いのです。
「1.04」「÷」「÷」「100」 で4年後の価値が出ます。
その後、「=」だけで3年後の価値が出ます。
同様に、「=」で2年後の価値が出ます。
(以下、同様)
「1.04で割るんだよ」というのを固定してしまうんです。
ということで、ずいぶん計算が楽になると思います。
1級では、割引現在価値はリース会計や意思決定、退職給付費用等、何度も出てきます。このやり方に慣れておけば少なくとも人より速く計算できるようになります♪